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Altera社の低価格FPGA「Cyclone IV」を発表,トランシーバ回路内蔵品と低コスト品の2品種

2009/11/02 22:10
宇野 麻由子=日経エレクトロニクス
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図1 「Cyclone IV GX」で,インタフェースのブリッジ用ASSPの置き換えを狙う。
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図2 電気特性や相互運用性を確認しているプロトコル。
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 米Altera Corp.は,低価格FPGA「Cycloneシリーズ」の新製品として,PCI Expressなどのトランシーバ回路を内蔵する「Cyclone IV GX」と,より低コスト化した「Cyclone IV E」を発表した。今回は,台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.(TSMC)の60nm世代の低消費電力プロセス技術を採用しており,消費電力が現行品の「Cyclone III」よりも低い。Cyclone IV EはCyclone IIIに比べて最大約25%,Cyclone IV GXはCyclone IIIにトランシーバ用のASSPを組み合わせた場合と比べて最大約30%,消費電力を削減できるとする。コア部分の電源電圧はCyclone IV GXが1.2V,Cyclone IV Eが1.0Vになる予定。

 Cyclone IV GXは,テレビや放送機器のビデオ・キャプチャ・カード,産業用機器など,高速シリアル・インタフェースを使う用途に向けたもので,3.125Gビット/秒のトランシーバ回路を最大8チャネル搭載する。特に需要の高いPCI Expressについては,ハードIPとして搭載した。x1,x2,x4の仕様に対応する。従来,FPGAなどとは別に外付けしていたブリッジ機能のASSPなどを置き換えるといった使い方を想定する。新しいインタフェースに低コストで対応できるとする。

 Cyclone IV GXは低価格要求に応えるため,トランシーバ回路を内蔵しつつ,パッケージ・コストがフリップ・チップ実装に比べて低い,ワイヤ・ボンディングを採用している。回路規模はロジック・エレメント(LE)数が1万4000〜15万。トランシーバは2〜8チャネル,埋め込みメモリ・ブロック容量は0.5〜6.5Mビット,18ビット×18ビット乗算器は0〜360個である。

 Cyclone IV Eは,従来のCyclone IIIに比べてLE当たりの価格が約25%低い。回路規模はLE数が6000〜11万4000,埋め込みメモリ・ブロック容量は0.3〜4.0Mビット,18ビット×18ビット乗算器は15〜266個。Cyclone IIIに引き続き,ワイヤ・ボンディングのパッケージを採用する。なお,Cyclone IV EはCyclone IIIに比べると25〜30%程度,性能が低い。これはコア電圧が1.0Vと低いなどの理由による。同社では,性能要求に応えるため,今後もCyclone IIIシリーズを販売する。

 2010年における25万個購入時の単価は,Cyclone IV EでLE数が6000個の「EP4CE6」が3米ドル,Cyclone IV GXでLE数が1万5000個の「EP4CGX15」が6米ドルである。Cyclone IV GXの量産時期は,EP4CGX15が2010年第1四半期,LE数が2万2000の「EP4CGX22」と同3万の「EP4CGX30」が2010年第2四半期,LE数が15万の「EP4CGX150」が同年第3四半期を予定する。

 今回発表した製品のうち,Cyclone IV GXに対応する設計用ソフトウエア「Quartus II v9.1」は,現時点で既に入手可能。今回は,コンパイル実行後に発生する,エンジニアリング・チェンジ・オーダー(ECO)と呼ばれる,少規模な修正のみ部分的にコンパイルしなおすことで全体のコンパイル時間を短縮する「ラピッド・リコンパイル」機能を搭載した。全体をコンパイルし直す場合に比べて,コンパイル時間を約70%削減できる。Cyclone IV Eを含む全てのCyclone IVファミリに対応する「Quartus II v9.1 SP1」は,2010年1月に入手可能となる予定。

 なお,日本アルテラは,今回の製品を11月18日-20日にパシフィコ横浜で開催の「Embedded Technology 2009(組込み総合技術展)」で展示する予定。

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