図◎富士重工が公開した「SUBARU HYBRID TOURER CONCEPT」
図◎富士重工が公開した「SUBARU HYBRID TOURER CONCEPT」
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 環境・エネルギー問題を背景に、エコカーの開発競争にしのぎを削る自動車メーカー。今後、各社はどのようなエコカー戦略を展開していくのか注目されている。現在開催されている「東京モーターショー2009」で、開発中のハイブリッド車を初公開したのが、富士重工(スバル)とスズキである。

主力のラインナップをHEVで強化

 富士重工は、2009年7月に高性能Liイオン電池を搭載したEV「プラグイン ステラ」を発売、EVの開発で先行する。しかし、その生産規模は当初2年間で400台程度にすぎず、実験的な色彩が強い。今後、同社が電動化技術を搭載した次世代車の商品展開をどのように進めていくのか注目が集まっていた。

 その富士重工が、今回の東京モーターショーでHEVを公開した。同社が公開したのは「SUBARU HYBRID TOURER CONCEPT」(図)。2.0Lの水平対向直噴ターボガソリンエンジンにモータを組み合わせたAWDツーリングカーのHEVである。同社の森郁夫社長は、HEVの発売時期について「2012年の発表を目指す」と表明した。今後、エコカー市場で勝ち残るには、同社の主力である中型車のラインナップにHEVを取り揃えることが必要との判断に基づく。

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