図◎愛媛県松山市で富士タクシーが営業運行中のi-MiEVタクシー
図◎愛媛県松山市で富士タクシーが営業運行中のi-MiEVタクシー
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 これまで、Electro-to-Auto Forumでは「EVが加速する社会変化」と題し、電気自動車(EV)の技術や市場動向を紹介してきた。前回、取り上げたバスよりもEVの導入・普及が早く進むと考えられる交通機関がタクシーである。

 タクシー業界では、従来、燃費の有利性からガソリンや軽油よりLPGを燃料とするのが一般的である。近年では、より環境に優しい運行を目指して「プリウス」などのハイブリッド車の導入が増えており、国内の主要都市ではプリウスのタクシーを目にすることが珍しくなくなった。エコカー化するタクシーの次のステップは、プラグインハイブリッド車(PHV)やEVとなる。 実際、2009年10月の現在までに、新潟県柏崎市、愛媛県松山市、岡山県岡山市で三菱自動車の「i-MiEV」を採用したEVタクシーによる営業運行が開始されている(図)。また、東京でも来年初めには港区六本木で、日本交通がベタープレイス社のバッテリー交換技術を採用したEVタクシーによる実証試験を開始することが明らかとなった。徐々にではあるが、タクシー業界におけるEV導入が加速しつつある。

 今回、Electro-to-Auto Forumでは、EVタクシーの現状と今後について、運行を開始して2ヶ月余りが経過した愛媛県松山市の富士タクシーに取材した。

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