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電気化学工業,世界最高レベルの熱伝導率を持つ有機・無機複合材料を開発

2009/10/26 16:53
井出川 洋=日経ものづくり
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新複合材料の概要
新複合材料の概要
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 電気化学工業は,世界最高レベルの熱伝導率を持つ絶縁性の有機・無機複合材料を開発した。アルミナ基板(30W/mK)を上回る,約36.2W/mKの熱伝導率がある。

 同社は,エポキシ樹脂中でフィラーを配向させる技術と充填技術を組み合わせることにより,高い熱伝導率と絶縁性を両立させた。フィラーには六方晶の窒化ホウ素(h-BN)を採用。低誘電特性や低熱線膨張性,高耐熱性の特性も併せ持っているため,同社は次世代パワーデバイスの実装基板として実用化を進める。

 近年のSiパワーデバイスのハイパワー化に伴い,その熱対策が大きな課題になっている。また,高温で動作する炭化ケイ素(SiC)系のパワーデバイスの実用化により,これらを実装する基板材料には,より一層の熱対策が求められている。有機物にアルミナ(Al2O3)などの無機フィラーを添加して熱伝導率を高める方法もあるが,あまりフィラーを高充填すると成形性が悪化したり,熱伝導性がかえって下がったりするという問題があった。

 この技術成果は,技術開発機構委託事業(NEDO)の「超ハイブリッド材料技術開発(ナノレベル構造制御による相反機能材料技術開発)プロジェクト」(プロジェクトリーダーは東北大学教授の阿尻雅文氏)の支援を受けて得た。2009年10月開催の日本熱物性学会シンポジウムで発表の予定。

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