東芝,レアメタル分野でカザフスタンの国営企業と覚書を締結
東芝は2009年10月23日,カザフスタン共和国の国営企業であるKazatomprom社と,レアメタル分野に関する合弁事業について検討を開始する覚書を締結したと発表した。これにより東芝は,レアメタルを安定して調達する狙いだ。
両社は,2007年4月に日本・カザフスタン両国の政府間で締結した原子力エネルギ分野における戦略パートナーシップ協定の下,協力関係を深めている。具体的には,Kazatomprom社が推進するウラン鉱山開発プロジェクトに東芝が参画したり,東芝のグループ企業であるWestinghouse 社にKazatomprom社が資本参加したりしている。さらに2008年5月には,ベリリウムやタンタルといった原子力に関連するレアメタルについても,協力の可能性の検討を進める覚書を交わした。
今回の合意は,レアアースを含むレアメタルに関する合弁事業の開始を検討するものだ。Kazatomprom社の鉱山や精鉱などの上流工程と,東芝の高付加価値製品の製造などの下流工程を組み合わせることで,相乗効果が見込めるという。
レアメタルは,電気自動車やハイブリッド車のモータをはじめとする製品で需要が拡大しており,安定供給の重要性が高まっている。両社は,現在操業中のウラン鉱山から,副産物としてジスプロシウムとネオジム,レニウムなどを回収し,有効利用を図る。これにより,資源採掘に伴う環境負荷を低減しながら,レアメタルの安定供給と東芝製品への活用を目指す。


















