米General Electric Co.や米Whirlpool Corp.などは,次世代電力網「スマートグリッド」の,温室効果ガス削減への貢献可能性をアピールするための業界団体を設立する。名称は「Smart Green Grid Initiative(SGGI)」(発表資料)。立ち上げたのは,GE社やWhirlpool社のほか,米電力事業者のAmerican Electric Power Co., Inc.や米Google Inc.,スマートメーターの製造メーカーである米Itron Inc.,そして韓国LG Electronics Co., Ltd.などを含む14社である。業界団体の米Demand Response and Smart Grid Coalitionや,米Demand Response Coordinating CommitteeもSSGIの活動をサポートするとしている。

 設立の狙いについては,「スマートグリッドが,気候変動のスピードを遅くできる可能性があることを知らしめたい。また,スマートグリッドはエネルギー利用の効率化などの役割が指摘されているが,それ以外に低炭素化という点でも効果がある点などを啓蒙する」(GE Energy社,Transmission and Distribution,Vice PresidentのBob Giligan氏)としている。

 SSGI設立のもう一つの狙いが,スマートグリッドの教育的観点からのイベントのサポートである。2009年12月7日~18日までデンマークのコペンハーゲンで国連が開催する「United Nations Climate Change Conference」において,SSGIが協賛し,スマートグリッドと温室効果ガス削減の相関性を示すイベントを開くという。このためSSGIは,米活動団体のPew Center on Global Climate Changeと協力する。このほか,Webイベントや米ワシントンDCなどにおけるイベントも開催する計画という。