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セル変換効率35.8%,シャープが太陽電池の世界最高値を達成

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2009/10/22 20:07
河合 基伸=日経マイクロデバイス
セル変換効率が35.8%と世界で最も高い太陽電池
セル変換効率が35.8%と世界で最も高い太陽電池
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ボトム・セルをGeからInGaAsに変更
ボトム・セルをGeからInGaAsに変更
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 シャープは,セル変換効率が35.8%と世界で最も高い太陽電池を開発した。3種類の化合物を重ねた化合物多接合型太陽電池で実現した。まずは2012年ごろに人工衛星など宇宙用途で実用化する。1000倍の集光をした場合の変換効率は45%程度になる見込み。

 開発したのは,トップ・セルがInGaP,ミドル・セルがGaAs,ボトム・セルがInGaAsの3接合タイプの化合物多接合型太陽電池である。産業技術総合研究所で測定した結果,セル変換効率が35.8%,短絡電流(Isc)が12.27mA,開放電圧(Voc)が3.012V,曲線因子(F.F.)が85.3%だった。セル面積は約1cm2。

 ソーラーカーにも搭載されたシャープの既存の化合物多接合型太陽電池は,トップ・セルがInGaP,ミドル・セルがInGaAs,ボトム・セルがGeで,セル変換効率30%を実現していた(関連記事)。今回,バンドギャップを最適化するために,ボトム・セルをGeからInGaAsに変更して変換効率を高めた。

 ボトム・セルの変更に当たって,ボトム・セルのInGaAsとミドル・セルのGaAsの格子定数が大きく異なるのが課題だった。これを解決するために,成膜の順番を従来とは逆にした。具体的には,GaAs基板上にトップ,ミドル,ボトムの順に成膜した。その後,3層をGaAs基板から切り離し,ボトム層を下にしてSi基板上に転写した。

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