情報通信研究機構は,電波の伝わり方を動画撮影するための「電界カメラ」を開発し,「CEATEC JAPAN 2009」」(2009年10月6~10日,幕張メッセ)で展示した。アンテナ開発や電磁雑音対策での利用を想定する。従来,試作したRF回路に不具合があった場合,問題個所を予測するのは難しいため,近傍磁界プローブなどを使っていたが,解析に要する時間が長いという課題がある。今回のカメラを使えば,電波の伝わり方を動画として即時,観察できるため,経験の浅い技術者でも隣の配線との結合や振動などを判断しやすく,問題個所の当たりをつけるのに役立つとする。
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