横河電機は,クウェートの水・電力省から,同国のシュウェイク海水淡水化プラントのボイラや蒸留装置などの制御システムを更新するプロジェクトの受注に成功した。同プロジェクトは,シュウェイク海水淡水化プラントの制御システムの老朽化対応とプラントの稼働率/信頼性向上を目的としたもの。ボイラ3基と蒸留装置3基およびその付帯設備の制御システムを更新する。2010年2月から2012年にかけて,順次新しい制御システムに切り替えていく。

 同海水淡水化プラントは,クウェート市近郊のシュウェイク湾沿岸に位置し,1953年に操業を開始した重要なインフラ設備。同国の海水淡水化プラントで造水される量の約6%に当たる日量9万tを造水する能力がある。

 受注内容は,ハードウエア/ソフトウエア/サービスを含むエンジニアリング,据付工事/試運転。具体的には,蒸留設備とボイラおよびその付帯設備の制御を行う統合生産制御システム「CENTUMR」シリーズと,プラント操業時の緊急動作を安全に実行する安全計装システム「ProSafeR-RS」,プラント設備の状況をリモート監視し診断機能により故障の予兆をとらえる統合機器管理ソフトウエアパッケージ「PRMR」など。