図1 「ストラーダポケット」の新機種
図1 「ストラーダポケット」の新機種
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図2 新開発のゲルを搭載した吸盤
図2 新開発のゲルを搭載した吸盤
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 パナソニックは,簡易型カーナビ(PND)「ストラーダポケット」の新機種を出展した。2009年10月9日に発売する(図1,発表資料)。地図情報を,従来機種では4GバイトのmicroSDHCに搭載していたものを8Gバイトに増やした。現在位置の推定精度を高めるための,加速度センサや角速度(ジャイロ)センサを使った「迷いまセンサー」は継続する。渋滞情報を提供する「FM-VICS」チューナーとワンセグ対応の有無で6機種用意した。

 最大の特徴は,付属の取り付けスタンド(クレードル)に吸盤を採用した点(図2)。これまでは両面テープで固定していた。粘着性の高いゲルを新たに開発して,安定性を高めたという。吸盤を採用するに当たり,「十分な固定を確認するための安全試験を十分実施した」(同社説明員)。

 クレードルへの吸盤の採用は,2007年に発表したソニーの「ピタッと吸盤」で注目を集めた。簡単に取り付けられることがユーザーに受けた。その後,パイオニアが続いた。パナソニックは安全性の確保を理由に搭載を見送っていたが,「ユーザーからの要望が多く,今回のゲルの開発に至った」(同社説明員)。2009年11月には三洋電機も吸盤を採用したPNDの発売を決めており,これで国内メーカーのPNDは吸盤が主流となる。