【CEATECプレビュー】パナソニック電工,直流で電力供給を可能にする次世代配電システムを展示
パナソニック電工は2009年9月30日,直流の電力供給が可能な「AC/DCハイブリッド配線システム」を次世代の住宅内配電システムとして,国内外で標準化を進めると発表した。
AC/DCハイブリッド配線システムは,これまでの交流の配電線に加えて,直流専用の配電線を利用できるというもの。現在,デジタル家電をはじめ,インバータを搭載するエアコン,冷蔵庫,洗濯機などは交流を直流に変換して利用している。この変換を個々の機器で行うのではなく,配電盤で高効率のAC/DCコンバータで変換すれば,それだけでも電力損失を削減できるとしている。さらに今後,家庭に太陽光発電システムや燃料電池といった直流で発電するシステムの導入が進めば,直流のまま各機器に供給でき,交流から直流,直流から交流といった電力の変換回数が減り,省エネルギー効果が大きいという。
ただ,直流は安全性の問題などがあるため,まずは48Vもしくは24V程度の低電圧向けに配電する計画である。具体的には,LED照明器具や換気扇,電話機やノートパソコンのような低電力の機器に供給する。将来的には,エアコンや冷蔵庫など機器に向けて高電圧の配電システムを構築したいとしている。なお,オーブン機器や床暖房など熱源となる機器についてはこれまで通り交流を利用するという。こうした配電システムを構築することで,家全体で見ると5〜10%の省エネ効果が見込めるとしている。
パナソニック電工は,2009年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代高効率エネルギー利用型住宅システム技術開発・実証事業」に参画し,2010年度に実際の住宅にAC/DCハイブリッド配線システムを組み込んで,実証試験を実施する予定である。このほか,配線機器工業会や電気設備学会で直流配線についての検討を始めているという。
同社は,2009年10月6〜10日に開催される「CEATEC JAPAN 2009」で,AC/DCハイブリッド配線システムの取り組みについて展示する予定である。さらに,同社が開催する「パナソニック電工 地球環境展 2009」(大阪会場:本社で10月19〜20日開催,東京会場:東京本社で11月5〜6日開催)でも紹介する。












