米Warner Music Group(WMG)と米Google傘下のYouTubeは,動画共有サイト「YouTube」へのコンテンツ提供に関して複数年の提携を結んだことを米国時間2009年9月29日に発表した。WMGとYouTubeはかつて提携関係にあったが,ライセンス契約を巡り,関係を解消した経緯がある。

 WMGは年内にもYouTubeへのコンテンツ提供を再開する。YouTubeでWMGに所属するアーティストや作詞作曲家のビデオなどを配信するほか,多機能の有料プレーヤと拡張チャンネルも設ける。

 WMGはYouTube上で自社の広告インベントリを販売し,広告収入はYouTubeと分配する。また,YouTubeの「Content ID」技術を使って,YouTubeにアップロードされたユーザー作成による動画が著作権を侵害していないか管理する。

 YouTubeとWMGは2006年9月に提携を結んだが(関連記事:YouTubeとWarner Musicが提携,Warnerの音楽コンテンツを利用可能に),2008年12月,ライセンス契約に関する交渉が決裂し,WMGはYouTubeからコンテンツを引き上げていた(YouTubeの公式ブログへの投稿記事)。

 今回WMGと再び提携を結んだことにより,YouTubeは4大レコード会社すべてと手を組むことになる。

[発表資料(WMGのプレス・リリース)] [発表資料(YouTubeの公式ブログ)]