東芝,磁力を変えて「高トルク型」と「高回転型」を切り替えられる新型モータを搭載した洗濯乾燥機を発表

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2009/09/28 21:28
大森 敏行=日経エレクトロニクス
ドラム式洗濯乾燥機の新製品「ヒートポンプドラム ZABOON」
ドラム式洗濯乾燥機の新製品「ヒートポンプドラム ZABOON」
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洗濯時に必要な特性と脱水時に必要な特性の違い
洗濯時に必要な特性と脱水時に必要な特性の違い
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新型モータの回転部にはネオジウム磁石と磁力が可変のサマリウムコバルト磁石が取り付けられている
新型モータの回転部にはネオジウム磁石と磁力が可変のサマリウムコバルト磁石が取り付けられている
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 東芝ホームアプライアンスは2009年9月28日,永久磁石の一部に磁力が変化する可変磁石を採用することで特性を切り替えられる新型モータを搭載したドラム式洗濯乾燥機の新製品「ヒートポンプドラム ZABOON(ザブーン)」を発表した。洗濯時には高トルク型,脱水時には高回転型に切り替える。

 衣類は,洗濯時には水を含むため重く,脱水時にはあまり水を含まないため軽い。洗濯時に必要なトルクは脱水時の約6倍,脱水時に必要な回転数は洗濯時の約30倍だという。新型モータは,永久磁石部の磁力を可変にすることで,これらの条件に適するようにモータの特性を切り替えられるようにした。トルクが必要な場合には磁力を強め,回転数が必要な場合には磁力を弱める。これにより,洗濯時のトルクを従来比で約20%向上させ,脱水時の回転数を従来比で約1.4倍の毎分約1700回転に高めた。特性を最適化することで,モータの消費電力量は従来比で約16%低減したという。新型のヒートポンプ,PMV(pulse motor valve)制御などの効果と合わせ,製品全体では760Whの低消費電力を実現した。

 モータには,内側の固定部(ステーター)に電磁石が配置され,外側の回転部(ローター)に永久磁石が配置されている。従来製品のモータは回転部側にネオジウム磁石のみを使っていた。新型モータは48個の磁石のうち,42個がネオジウム磁石,6個が磁力が可変のサマリウムコバルト磁石になっている。サマリウムコバルト磁石は,外から異なる極の磁力をかけられると磁力が強くなり,同じ極の磁力をかけられると磁力が弱くなる。この製品では,それぞれ洗濯と脱水の前に,電磁石にパルス状に電流を流して対向するサマリウムコバルト磁石の磁力を変えることで,モータの特性を変化させている。

 同時に発表した冷蔵庫と同様に,ピコイオン発生ユニットを搭載したモデルも用意した(Tech-On!の関連記事)。スーツ,ぬいぐるみ,靴といった水洗いできないものの除菌や消臭ができる。洗濯終了後にピコイオンをドラム内に吹きかけることでカビの繁殖を抑えるモードも用意する。

 予想実売価格は,ピコイオン発生ユニットを持たない「TW-Z8000L」(左開き),「TW-Z8000R」(右開き)が27万円前後,ピコイオン発生ユニットを搭載した「TW-Z9000L」(左開き),「TW-Z9000R」(右開き)が31万円前後。

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