図1 Intel社 Executive Vice President, Intel Architecture GroupのDavid Perlmutter氏
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図2 「Light Peak」インタフェースを実装したパソコンを模した試作
図2 「Light Peak」インタフェースを実装したパソコンを模した試作
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図3 Light Peakインタフェースのコネクタ
図3 Light Peakインタフェースのコネクタ
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図4 Light Peakの概要
図4 Light Peakの概要
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図5 ソニーによる賛同のコメント
図5 ソニーによる賛同のコメント
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 米Intel Corp.は,米国サンフランシスコで開催中の「Intel Developer Forum 2009」(2009年9月22~24日)において,光信号でデータを伝送する外部インタフェース規格「Light Peak」(開発コード名)を開発中であることを明らかにした。同社 Executive Vice President, Intel Architecture GroupのDavid Perlmutter氏は,「HDディスプレイやパソコン周辺機器などを相互に接続する新しい光伝送インタフェース」としてLight Peakを紹介し,パソコンからディスプレイにLight Peakで映像信号を伝送する様子を見せた(図1図2図3)。

 Perlmutter氏は,Light Peakの利点は,細く長い1種類のケーブルで複数の入出力プロトコルに対応できることにあると説明した(図4)。現時点で10Gビット/秒のデータ伝送速度を実現しており,Intel社は将来的に100Gビット/秒の実現も可能とみている。SSD装置やビデオ・カメラ,携帯型メディア・プレーヤーなどとのデータの送受信接続,ディスプレイへの映像信号の出力などを1種類の外部インタフェースでまかなうことを想定する。Light Peakを紹介した基調講演の中で,ソニーによる賛同のコメントを紹介した(図5)。

 Intel社はLight PeakのコントローラICを2010年に実用化する計画。光学モジュールも同時期に実用化するために,光学部品メーカーとの協業を始めているという。標準的な外部インタフェースとして広く普及させることを狙っており,さまざまな製品のメーカーなどと協力しながらLight Peakの普及に向けた取り組みを進めていく考えだ。