「脱・PC周辺機器」を目指す,エプソンがプリンターをフォトフレームに
エプソンは2009年9月17日,2009年末商戦向けのプリンター新製品群を発表した。記者会見の冒頭で,セイコーエプソン 取締役 情報機器事業セグメント担当の羽片忠明氏が今後の方向性として,「今のプリンターは印刷に至るまでの操作が煩雑で,敷居が高い。もっと生活密着度を高めて気軽に使える存在にしたい」と語った。すなわちパソコンの周辺機器としての位置から,より家電的なものへの脱却を目指す。
今回の新製品のなかで,それを象徴する存在がL判写真の印刷に特化した小型プリンターの「カラリオ ミー」である。7型と大きい液晶画面を搭載し,スライドショーやカレンダー表示などができる。つまり,デジタル・フォトフレームとしても使えるプリンターにした。「デジタル・フォトフレームは急成長している市場。新しいフォトフレームの楽しみ方として,一緒に見た映像をその場で印刷するという使い方を提案したい」(セイコーエプソン 情報画像事業本部 副事業本部長の遠藤鋼一氏)。デジタル・フォトフレームの機能を追加することによって,リビングなど手元に常に置いて,電源を投入する機会を増やす。これにより,写真印刷の機会も増えるとしている。
またスキャナ複合機では,多くの機種に無線LAN機能を搭載。「設置場所や接続するパソコンにかかわらず,好みの場所で印刷できる」(遠藤氏)点を売り物にする。昨年の機種でも無線LAN搭載機はあったが,設定が煩雑だった。今年はバッファローが提唱する無線LAN設定の接続規格「AOSS」や「WPS」に対応するなどにより,「従来機で30分近くかかった設定作業を,4分程度でできるようになった」(遠藤氏)。
ただしプリンターの外観などは昨年のものとあまり変わっておらず,全体としてはマイナーチェンジといった印象を受ける。実際,「従来機と部品を共通化することで,部品コストはかなり抑えている」(羽片氏)という。
価格はいずれもオープン。想定市場価格はカラリオ ミーにデジタル・フォトフレーム機能を備えた「E-600」が2万円台後半,E-600にハガキ作成機能を備えた「E-800」が5万円台中盤。複合機は最上位機の「EP-902A」が3万円台後半,主力機種と見込む「EP-802A」が3万円台前半,エントリ機の「EP-702A」が2万円台前半である。













