シャープは,液晶パネルの液晶分子の方向を精密に制御できる光配向技術を量産レベルで実現したと発表した。2009年10月に稼働予定の堺コンビナートで採用するとともに,亀山第2工場のラインに2009年下期に導入する。現在のテレビ向け液晶パネルの主流であるVA(vertical alignment,垂直配向)モード液晶パネルで液晶分子の配向を制御するために必要だったスリットや突起(リブ)が不要になるため,開口率,コントラスト,応答速度が向上する。また,生産工程の大幅な削減が可能となる。「ASV技術に変わる次世代技術」(同社代表取締役副社長の井淵良明氏)として,同社の液晶ラインを全面的に置き換えるとしている。
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