開発した色素増感太陽電池
開発した色素増感太陽電池
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 日本写真印刷と島根県産業技術センターは,色素増感型太陽電池を開発した(発表資料)。2010年初めからサンプル出荷を開始する予定。耐久性の高さを特徴にうたう。「12cm角のサブ・モジュールで実用可能な水準を達成した」(日本写真印刷)とする。日本写真印刷が持つ印刷技術を生かし,製造する見込みである。高い耐久性を求める屋外用途や,透明性を生かした外装品,携帯機器の補助電源,衣服といったウェアラブル用途での利用を想定する。

 開発した12cm角サブ・モジュールは,―40℃~+85℃,200回の温度サイクル試験,あるいは約300日の屋外曝露試験後でも95%以上の性能保持率をほこるという。12cm 角サブモジュールとしての変換効率は6.7%とする。

 日本写真印刷は,2009年10月6日~10日に開催される「CEATEC JAPAN2009」で開発品を展示する予定である。