カナダのNortel Networksと米Avayaは米国時間2009年9月14日,AvayaがNortelの企業向けソリューション事業の売却先に決定したことを発表した。Avayaは9億ドルを現金で支払うほか,人材確保プログラムの費用1500万ドルを負担する。

 両社は今年7月に,Avayaが4億7500万ドルで同事業を買収することで合意していた(関連記事:Nortel,企業向けソリューション事業の売却でAvayaと合意 )。NortelはAvayaを買い手候補として米連邦破産裁判所に申請し,オークションを実施した結果,Avayaが約2倍に金額を引き上げて落札した。

 売却資産には,企業向けソリューション事業のほか,政府機関向けソリューション事業Nortel Government Solutionsと音声技術のDiamondWareも含まれる。手続きの完了には,米国,カナダ,フランス,イスラエルの当局などによる承認が必要となる。

 Nortelは1月にカナダと米国で破産保護を申請し(関連記事:加Nortel社が事実上の経営破綻,米連邦破産法11条の適用を申請),事業ごとの売却を進めている。7月には無線事業資産の一部をスウェーデンのEricssonに売却することで合意した。Ericssonは,NortelのCarrier Networks部門が北米で展開しているCDMAおよびLTE(Long Term Evolution)技術関連事業を,11億3000万ドルで取得する(関連記事:Nortelの北米CDMA/LTE関連事業,Ericssonが11億3000万ドルで落札)。

[発表資料(Nortelのプレス・リリース)]
[発表資料(Avayaのプレス・リリース)]