米Solyndra,Inc.は,米カリフォルニア州シリコンバレーにあるフリーモント市で同社にとって2番目となるCIGS系太陽電池の製造工場「Fab 2」の建造を始めたと発表した。稼動すれば,500MW/年の生産規模となり,最大3000人の従業員を雇用することになるという。第1工場は2008年夏に,200MW/年の規模で生産を開始している。

 同社の太陽電池は,直径約2.5cmの蛍光灯用ガラス管を基板として用い,その外側にCIGS系太陽電池を形成したもので,「黒い蛍光灯」のように見える。発電能力が太陽の位置に左右され難く,温度も上がりにくいのが特徴である。同社は変換効率を,12~14%と主張している。

 同社は2009年3月,CIGS系太陽電池の開発に向けて米エネルギー省から5億3500万米ドル(約500億円超)の融資を低利で受けるなど,多額の資金集めに成功している。



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