東海大がソーラーカーを公開,シャープのInGaP/InGaAs/Ge太陽電池を搭載
東海大学は,ソーラーカー・レース「Global Green Challenge」(2009年10月24日〜31日)に参加するソーラーカー「Tokai Challenger」を報道陣に公開した。発表会の後,ドライバーの一人である篠塚建次郎氏が,東海大学内を実際に運転して見せた。
搭載した太陽電池は,トップ・セルがInGaP,ミドル・セルがInGaAs,ボトム・セルがGeの3接合化合物太陽電池である。宇宙用のセルを流用しており,セル変換効率は30%になる。セルの寸法は77mm×39mmで,2176枚を車体上面に敷き詰めた。モジュール化の際,宇宙用はガラスで封止するが,今回は軽量化と曲面への対応のためにフィルムで封止している。
太陽電池の総面積は6m2で,出力は1.8kWになる。発電した電力は,三島木電子の昇降圧型最大電力点追従回路(効率98%)を経た後,ミツバのブラシレスDCダイレクト・ドライブ・モーター(効率97%)を駆動する。充電のため,パナソニックのLiイオン2次電池(5.6kWh)を搭載している。
発表会に参加したシャープ 代表取締役 副社長の濱野稔重氏は,「今回のレースで得られる知見を生かして,太陽電池をさまざまな用途へ広げたい。ただし,今回の宇宙用太陽電池セルを一般の自動車に応用する考えはない」とした。地上で利用するために課題となるのは,ミドル・セルで使うAsの扱いである。シャープは,As代替材料を開発したり,リサイクルの仕組みを確立しなければ,地上での利用は難しいとする。「今回はリサイクルが可能なため,特例で地上でも利用することにした」(濱野氏)。
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