図1 「実はPS3でゲームするの初めてなんですよ!」と,楽しげに遊ぶK記者。ちょっぴりうれしそうだ。
図1 「実はPS3でゲームするの初めてなんですよ!」と,楽しげに遊ぶK記者。ちょっぴりうれしそうだ。
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 表1 新型PS3の温度測定の結果
 表1 新型PS3の温度測定の結果
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図2 新型PS3の温度測定箇所を示した。図中の番号は,表1の測定箇所の番号と一致させてある。
図2 新型PS3の温度測定箇所を示した。図中の番号は,表1の測定箇所の番号と一致させてある。
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表2 初代PS3と,旧PS3の温度測定の結果。
表2 初代PS3と,旧PS3の温度測定の結果。
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図3 初代PS3と,旧PS3の温度測定箇所を示した。図中の番号は,表2の測定箇所の番号と一致させてある。
図3 初代PS3と,旧PS3の温度測定箇所を示した。図中の番号は,表2の測定箇所の番号と一致させてある。
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 朝から並んで購入したPS3(分解その0)。だがほかの業務で忙しく,箱を開けることすらできない。結局PS3に取り掛かれたのは夕方になってからだった。後輩のK記者にも手伝ってもらうことにした。快く応じてくれたK記者。ありがとう!(図1)
 
 新型PS3(型番はCECH-2000A)は,小型化,薄型化と共に消費電力も従来機種よりも小さくなっている。そこで,まずは本体からの発熱量がどうなったか調べることにした。消費電力が減ったとはいえ,体積が約2/3と小さくなっており,通気孔の数も減っているようだ。逆に熱くなりやすい可能性もある。

 医療用赤外線体温計を使い,動作時の新型PS3本体の表面温度を測ってみた。この体温計は,物体の表面温度を測定する動作モードも備えている。

 新型PS3だけでなく,なぜか編集部にずっと置いてあるT編集長の私物の初代PS3(60Gバイト品,型番はCECHA00)や,諸般の事情で購入したもう一台のPS3(40Gバイト品,型番はCECHH00)と比較した。なお,初代PS3は90nm版のCellとRSX,もう一台の旧PS3は,65nm版のCellと,90nm版のRSXを採用しているようだ。新型PS3は,45nm版Cellと65nm版RSXを搭載している。

 赤外線体温計で計測するには,2cm以内に近づく必要がある。目見当で表面から1cmほど離れた距離の温度を測った。各箇所での測定回数は2~3回。クロスメディアバー(XMB)表示時と,PS3向けゲームソフト「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」の動作時,そしてBlu-ray Discの映画ソフト「007/カジノ・ロワイヤル」を再生したときの計3種類の場合で温度を測定した。

 新型PS3と旧PS3はどちらも,XMB,ゲーム,映画の順で,初代PS3は,XMB,映画,ゲームの順で温度を測定した。なお,PS3はいずれもテーブル上に縦置きした。ただし,短時間での測定なので縦置用スタンドは利用しなかった。

 今回の測定は非常に簡易的なので,あくまで参考程度に留めていただきたい。

意外と熱い


測定してみると,今回の場合は新型PS3が全般的に熱いことがわかった。中でも温度が高いのは,背面の排気孔だ。動作中は50℃以上の熱風が常に吹き出していた(表1,図2)。赤外線体温計で測れる上限値55℃を超える場合もあった。実際,手をかざしてみてもはっきり感じるほど熱い。

 初代PS3も旧型PS3も,温度が高いのは,新型PS3と同じく,背面の排気孔だった(表2,図3)。どちらも動作中,熱風が常に吹き出していたが,新型PS3のように50℃を超えることはなかった。

―― 次回へ続く ――