今回発表したエネループ・シリーズの新製品
今回発表したエネループ・シリーズの新製品
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2枚のソーラーパネルを備える「ツインポータブルソーラーセット」
2枚のソーラーパネルを備える「ツインポータブルソーラーセット」
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「ポータブルソーラーセット」は手軽に持ち運べるのが特徴
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「充電式ネックウォーマー」を着用した様子
「充電式ネックウォーマー」を着用した様子
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 三洋電機は2009年8月10日に,エネループの関連製品として,手軽に持ち運べる太陽光発電機「ポータブルソーラーセット(eneloop portable solar)」を発売する(発表資料)。同社の「HIT太陽電池」を搭載し,付属のUSB出力付きLiイオン・バッテリー「モバイルブースター(eneloop mobile booster)」に充電する仕組み。このモバイルブースターから,USB経由で携帯電話機やゲーム機などの充電ができる。

 製品には,ソーラー・パネルが1枚の「シングルポータブルソーラーセット」と,同2枚の「ツインポータブルソーラーセット」の2種類がある。モバイルブースターをフル充電するのに要する時間はシングル・タイプで約3日,ツイン・タイプで約1.5日。

 フル充電したモバイルブースターからは,携帯電話機に約1~1.5回のフル充電が可能とする。また,晴天時での約1時間の発電でツイン・タイプの場合,携帯電話機へ連続通話約40分相当の充電ができるという。ソーラーパネルの裏側にはメッシュ・ポケットがあり,充電する携帯電話機やゲーム機などを入れて持ち運べるようになっている。

 これまで同社は太陽光発電を応用した製品として,太陽光でエネループを充電するポータブル・ソーラー充電器「エネループソーラーチャージャー」を2006年11月に,太陽電池搭載で電源がなくても使えるLEDライト「エネループソーラーライト」を2008年10月に発売している。今回の製品が第三弾となる。「太陽光発電は,最も将来性のある分野だと考えている。今後もシリーズ製品を強化していく」(同社 モバイルエナジーカンパニー グローバルCRM事業部 市販統括部 統括部長の下園 浩史氏)とする。

 ポータブルソーラーセットの価格はオープンだが,実売想定価格は「シングルポータブルソーラーセット」が9000円,「ツインポータブルソーラーセット」が1万4000円。1年間の販売目標は約1万台。

 併せて同社は,エネループ・ウォーマー・シリーズの新製品も発表した。電源部分にモバイルブースターを利用した「充電式ネックウォーマー(eneloop neck warmer)」,従来製品を機能強化した「充電式カイロ(eneloop kairo)」と「充電式ひざ掛け(eneloop soft warmer)」の新版をそれぞれ2009年9月1日に発売する。

 このうち充電式ネックウォーマーは,アウトドアで首回りを暖かく保温するもの。フリース素材のアウターに,モバイルブースターに接続された薄型ヒーターが埋め込まれている。アウター部分は手洗いが可能で,男女兼用のサイズ。電源部のモバイルブースターは緊急時の充電器としても利用できる。モバイルブースターの充電は,専用のACアダプタまたはUSB経由の2方式に対応する。スキー場などでの利用も想定しているが,モバイルブースターには防水対策などは施されていない。

 それぞれの実売想定価格は,充電式ネックウォーマーが7000円,充電式カイロが4500円(たまご型)と5500円(両面発熱型),充電式ひざ掛けが1万円。