米Appleはモバイル向けOS「iPhone OS」の修正用データを米国時間2009年7月31日にリリースした。悪意のあるSMSメッセージにより突然サービスが中断したり,任意のコードが実行されたりする危険性を解消する。対象となるiPhone OSのバージョンは,1.0~3.0。アップデート後の「iPhone OS 3.0.1」では,エラー・ハンドリングの処理を改善することで問題を解決しているという。

 米メディアの報道(Internetnews.com)によると,ラスベガスで開催されたセキュリティ関連の世界的な会議「Black Hat」ではこの前日,SMSの脆弱性が話題にのぼった。複数の研究者が,単純なSMSメッセージでiPhoneをハッキングする手口を紹介したという。キャリア側の問題と,iPhone側の問題がそれぞれ指摘されたが,紹介された手口はいずれも,iPhoneの電話番号が分かれば可能なものだった。

[Appleのセキュリティ情報サイト]