韓国LG Electronics, Inc.は，2009年第2四半期（2009年4～6月）の決算を発表した（発表資料）。連結売上高は対前年同期比13.8％増の14兆4970億ウォン，営業利益は同32.4％増の1兆1330億ウォンで，売上高，営業利益ともに過去最高を記録したという。

　事業別に見ると，携帯電話機などを扱うMobile Communication部門は，売上高が対前年同期比25.8％増の5兆1400億ウォン，営業利益が同3.8％増の5450億ウォンで，2ケタの増収を達成した。携帯電話機の出荷台数は対前年同期比7.8％増の2982万台。「LG-KS360」や「Arena」，「enV3」，「enV Touch」といった中位機種の需要が旺盛だったという。2009年第3四半期の携帯電話機の世界出荷台数は，前年同期比で6％以上減少すると見るものの，LG Electronics社の出荷台数は堅調に増加すると予測する。「Black Label Series」の第4世代機種や「GM730」，「GD900 Crystal」などの上位機種の市場投入が貢献する見込みという。

　液晶テレビなどを扱う Home Entertainment部門の売上高は，対前年同期比19.3％増の4兆5090億ウォン，営業利益は同729.6％増の2240億ウォンだった。薄型テレビの中でも，液晶テレビの出荷が大きく伸びた。薄型テレビの出荷台数は同45％増の428万台。2009年第3四半期には，高級機種の需要増によって，出荷台数はさらに増加するとみる。

　このほか，家電などを扱うHome Appliance部門の売上高は，対前年同期比9.8％増の2兆3390億ウォン，Air Conditioning部門の売上高は同1.8％増の1兆7200億ウォン，Business Solutions部門の売上高は同8.7％減の1兆160億ウォンだった。営業利益はそれぞれ同75.7％増の1810億ウォン，同2.9％増の1750億ウォン，同60％減の140億ウォンだった。

　2009年第3四半期の業績については，売上高が前年同期比10％以上の増加，営業利益が前年同期と同水準と予測する。増収の主な要因は，液晶テレビや携帯電話機の需要増という。