米RF Micro Devices,Inc.(RFMD社)は,化合物半導体を用いた高効率太陽電池の開発を,米国エネルギー省の再生エネルギー技術についての研究組織「National Renewable Energy laboratory(NREL)」と共同で始めたと発表した。共同開発は少なくとも2012年初頭まで続けるという。

 NRELは2008年8月時点で既に,GaInPおよびGaInAsを組み合わせた3接合型の太陽電池を開発し,326倍集光した際に40.8%という高い変換効率を確認している。NRELにとって今回の共同開発は,RFMD社が保有する化合物半導体の量産用製造工場を利用して,高効率な太陽電池の量産技術を確立するのが目的である。

 RFMDとNRELはこの共同開発で,3段階の開発フェーズを設定している。第1段階はRFMD社の製造ラインでNRELの太陽電池を作製できるようにすること,第2段階は製造した太陽電池の技術展示をすること。第3段階は高い歩留まり率や高い生産性,および低コストの量産技術を確立すること,である。