【DMS展】三菱電機,製造実行システム「MELNAVI-AP」に不良の前兆を察知する機能を追加へ
三菱電機は「MES業務コアアプリケーションMELNAVI-AP」のオプションとして,製造ラインで不良が起きる前兆を察知する前兆管理機能(仮称)を,2009年9月までに発売する。2009年6月24〜26日開催の「第20回設計・製造ソリューション展(DMS)」(東京ビッグサイト)で明らかにしたもので,併せて同機能のデモンストレーションを行った。
前兆管理機能を組み込むMELNAVI-APは,基幹システムからの生産指示を受け,製造ラインや作業を管理するMES(Manufacturing Execution System)の一つ。その過程で収集する製造ラインや設備の稼働状態,検査結果といった各種データを解析することで不良が起きる際の先行指標を特定し,それを監視することで不良の前兆をとらえる仕組みだ。
DMS展会場では,リモコンの組立ラインを想定してデモンストレーションを実施した。実際の組立ラインのデータではなく,前兆管理機能を説明するための仮想データを使ったものだが,「組立時温度」「同湿度」「ボタン高さ」「基板圧着力」「ねじ締めトルク」など10項目のデータと,ボタン押し下げ圧力の不良との相関関係を自動解析した。その結果,ねじ締めトルクの変動がボタン押し下げ圧力の不良につながることが分かるという。「10項目程度だと人が見た方が早いが,前兆管理機能では人では対応しきれない膨大な数の項目を扱う」(説明員)。
膨大なデータの中から前兆なる項目を特定するためのアルゴリズムが,同機能の中核技術である。現在,三菱電機の複数の工場や,社外の工場の協力を得て同機能の効果や精度の確認を進めている。
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