無線通信規格であるモバイルWiMAXの普及促進団体であるOpen Patent Alliance(OPA)は,モバイルWiMAXの特許プールの構築を目的とした特許の募集を開始した(英文の発表資料)。併せてOPAは,特許プールを構築・管理する主体として米Via Licensing Corp.を選んだと発表した。

 Via Licensing社は,モバイルWiMAX関連特許の保有者および申請者からの特許保有の申し出を受け付ける。集まった特許について,第三者がモバイルWiMAXの必須特許であるかどうかを判断する手順を経て,モバイルWiMAXの特許プールを構築する。この特許プールに登録された特許については,利用者がVia Licensing社に一括で利用料を支払うと,それぞれの特許の保有者に利用料が分配されることになる。

 OPAは,透明性が高い知的財産権のライセンス構造を作り,妥当な利用料を設定するために特許プールの構築が必要だったと説明する。これによってモバイルWiMAX関連の基地局設備や端末などを開発するときの敷居が下がり,モバイルWiMAXの普及が進むことに期待している。