【AABC】米A123systems社、Chrysler社との「ENVI」を含めたEV/PHEV事業計画を発表
米A123Systems社は、米国カリフォルニア州で開催された自動車用蓄電池に関する世界会議「AABC(Advanced Automobile Battery Conference、2009年6月10〜12日)」において、米Chrysler社の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)計画「ENVI」のロードマップを公開した。
Chrysler社は2009年4月30日、米連邦破産法第11条を申請し、現在は事業再生の手続きを進めている。5月26日にはChrysler社がEVとPHEVの研究開発費に4億4800万ドル(448億円、1ドル=100円換算)を投入すると発表した。この資金の50%はDOE(米エネルギ省)の助成金だ。ENVIについては、A123systems社との全面的な提携を発表している。A123Systemsは、ENVIに対応するためLiイオン2次電池の大型工場をミシガン州内に建設する予定で、今回完成予想図も公開した。
A123Systems社によるとChrysler社は、2009年に住宅地内など限られた地域で移動するEVのコンセプト車「GEM/ Peapod」、2010年にはEVの「ENVI#1」と大型ピックアップトラックのハイブリッド車「Dodge Ram HEV」、2011年に市街地用EVの「ENVI#2」、2012年後半からは2次電池と発電用エンジンを組み合わせた「ReEV(Range-Extended EV)」の「ENVI#3」、2013年に同「ENVI#4」と新型HEV、さらに「ENVI#5」を発売し、2014年に「ENVI#6」を投入するという。
展示では、今年5月ノルウェーで開催された「EVS24」と同様に、Chrysler社が既に発表しているEV/PHEVのコンセプト車に対応した5種類の電池パックを実物大で展示した。
A123Systems社はマサチューセッツ州ボストン郊外に本社を置き、従業員は1900人、中国と韓国の自社工場で製造している。2001年に米MIT(マサチューセッツ工科大学)の学内企業として創業し、USABC(米先端蓄電池コンソーシアム)とDOEからの助成金で生産工場を拡充。円筒型の「26650型」(容量2.3Ah)を電動工具メーカーに大量販売して収益を上げた。その後、円筒型はより大型の「32113型」(容量は第1世代3.6Ah、第2世代4.4Ah)となった。26650型を利用した電池パックは米Mack社の産業用トラックに採用され、32113型は乗用車のHEV向けに生産されている。また、ラミネートタイプは容量が4Ah、6Ah、8Ahの3種類あり、外部のアルミフィルムは昭和電工などが供給している。
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