図研,クラステクノロジーから取得した部品表システムをPLMツールに組み込み
図研は2009年7月,設計部品表(EBOM)と製造部品表(MBOM)を一括して扱えるソフト「BOM Producer」を発売する。同社が2009年1月にクラステクノロジー(本社東京)から取得した「TotalBOM」のソースコードを用いて開発していたもの。図研が既に発売しているプロジェクト管理ツール「Project Conductor」とBOM Producerを組み合わせ,製品ライフサイクル全体をカバーする管理ツール「Enterprise PLM/PreSight」として供給していく。
特に,設計作業途中でのコスト検証などにEBOMを活用することを重視して開発した。クラステクノロジーもEBOMとMBOMの統合運用を目指していたが,図研はそれを引き継いで,さらにこれまでのCADやPDMで得た知見を加えた。「クラステクノロジーは生産管理に強く,下流側から上流へつなげようとしていた。図研は開発側が強いので,上流側からのつながりを強化できた」(図研)という。
BOM Producerは,PDMツール「SmarTeam」と連動する。3次元CAD「CATIA V5」で作成中の設計情報は,CATIAの画面からSmarTeamに登録することができるが,このときバックグラウンドでBOM Producerにもデータを転送する仕組みを作りこんだ。ここで設計者がBOM Producerを用いると,その時点でのコストについてのシミュレーションなどを実行できる。既存製品から流用する部品やユニットについて,コスト情報を得ることができる。
図研によれば,これまでのEBOMは,設計確定後に設計部門から製造部門への情報移転のために作成するものという側面が強く,設計者自身がコスト検討などに利用するのは容易ではなかった。BOM Producerでは,SmarTeamにデータを登録できる状況であれば,製品構成や部品の内容について変更の余地がまだ大きい段階で,コストを把握できる。コスト検討作業には,日立ソフトウェアエンジニアリングが2009年6月16日に発表した原価企画ツール「CostProducer」を組み合わせて用いることが可能だ。
価格は,小規模向けの「PreSight/Basic Edition」が1500万円から,中規模向けの「同/Standard Edition」が3000万円から,大企業向けの「同/Enterprise Edition」が6000万円から。2009年6月24〜26日に開催の「第20回設計・製造ソリューション展(DMS)」(東京ビッグサイト)に出展する予定。












