石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は2009年6月15日,ウズベキスタン地質鉱物資源国家委員会と同国におけるウラン共同探鉱契約を締結した。JOGMECによるウズベキスタンでのウラン探鉱は今回が初めて。

 調査地域はウズベキスタンのナボイ州で,州都ナボイの北西約200kmに位置する三つの鉱区を対象とする。2009年度は,同年9月から2010年3月までボーリング調査を行い,調査結果をまとめる予定。その結果を見て,調査を継続するかどうかを決める。調査地域のウラン資源量は数千tと見込まれており,採算が合う鉱床が確認できれば,日本の民間企業に事業を引き継ぐ方針。調査費用は約50万米ドル。

 ウズベキスタンは世界有数のウラン資源国であり,資源量は世界11位の11.1万t。これは全世界の2%に相当する。ウラン生産量は2320tで,世界5位に当たる。これまでは,比較的開発が容易な砂岩型のウラン鉱床のみが探鉱の対象だったが,今回調査ではこれまでは開発の対象とされなかった黒色頁岩型のウラン鉱床も調査する。