省エネ性の高い家電製品に「エコポイント」が付与されるなど,ちょっとした“エコ・ブーム”に沸く日本。そんな中,環境対策をウリにする携帯電話機が登場した。KDDIがauブランドの2009年夏モデルとして投入する携帯電話機「SOLAR PHONE SH002」(シャープ製)である。
SH002は,筐体の背面部に太陽電池モジュールを搭載する携帯電話機だ(Tech-On!の関連記事1)。電池残量が少ない,もしくはゼロの場合に補助電源として利用できる。海外では既に,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.や韓国LG Electronics, Inc.が,2009年2月に開催された「Mobile World Congress 2009」で同じコンセプトの製品を発表済みであるが,国内では初となる(日経エレクトロニクスの関連記事)。
KDDIによると,SH002の発売日は2009年6月4日だが,地域により異なるという(KDDIの発表資料)。念のため最寄りのauショップで確認すると,「東京都では6月5日に発売予定で,入荷数量は各色3台の合計9台しか入荷しない」との回答があった。
そこで日経エレクトロニクス分解班は,発売日(2009年6月4日)の開店前にauショップに並んで,SH002を入手した。もちろん個人的に使用するわけではない。実際の使用感や太陽電池モジュールの実装技術を読者にお伝えするためだ。
まずは,端末を取り出し実際に使用してみることにした。
――次回に続く――
(日経エレクトロニクスは2009年6月29日号に,「SOLAR PHONE SH002」の分解記事を掲載する予定です)