自動車の技術に関する展示会「人とくるまのテクノロジー展 2009」が神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で5月20日から22日までの3日間開催された。昨年から続く景気停滞や自動車不況を反映し、出展者数は前回の392社から320社と2割ほど少ない。また、来場者数も前回の7万名超から5万名余りと減少、経済状況の厳しさを反映したものとなった。

 そんな中でも、フォーラムでの講演や展示会場の出展各社による製品展示などに自動車産業の確実な方向性をみることができた。エコカーなど自動車の電動化と環境対応技術の進展である。不思議に思われたのは、車両の電動化のカギを握るLiイオン2次電池自体の出展が日立と東芝以外にほとんど見られなかったことである。しかし、これは現状Liイオン2次電池のメーカーが、特定の自動車メーカーと極めて緊密な提携関係を維持していることと関係がありそうだ。

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