検索エンジンの新ブランド「Bing」のホームページ
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 米Microsoftは米国時間2009年5月28日,検索エンジンの新ブランド「Bing」を発表した。ユーザーが検索エンジンを利用し,新たな手法と直感的ツールによって,より良い判断を下せるように手助けする「Decision Engine」と,同社は説明している。数日以内にサービスを立ち上げ,6月3日に世界中で正式公開する。

 Bingでは,主に商品購入の決断,旅行の計画,健康状態の判断,地域の店舗検索という4分野における検索行動に焦点を当てた。ユーザーがWebから必要な知識や洞察を得て,より速く重要な意思決定を行えるようにする。そのため,優れた検索結果を提供すること,情報収集の作業を簡素化すること,素早く確信のある判断に導くことの3つを設計目標とした。

 検索内容に対して的確なリンクを提示する「Best Match」,サイト内の主要な情報へのリンクを示す「Deep Links」,マウスのポインタを重ねるとページ内容をウインドウ表示する「Quick Preview」などの機能を備える。

 検索結果ページの左側にある「Explore Pane」では,動的にさまざまなナビゲーション・ツールを提供する。「Web Groups」は検索結果をグループ化し,「Quick Tabs」は検索結果を各カテゴリに分類する。

 例えば,オンライン・ショッピングに関する検索を行っているユーザーには,購入者のコメントや専門家のレビューをまとめて閲覧できる「Sentiment Extraction」機能などを提供する。

 MicrosoftはBingの立ち上げに伴い,既存サービスの名称変更も行う。地図情報サービス「Virtual Earth」は「Bing Maps for Enterprise」,航空券購入支援サイト「Farecast」は「Bing Travel」になる。Live Search経由の商品購入者に現金を払い戻すキャッシュバック・プログラム「Live Search cashback」も「Bing cashback」に変更する。

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