「Xacti」の5周年記念モデル。水をイメージした本体色
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Eye-Fiカード連動機能
Eye-Fiカード連動機能
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データの自動転送を電池残量によって停止する機能がついた
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 三洋電機は2009年5月27日,ビデオ・カメラ「Xacti」シリーズの新商品として,「DMX-WH1E」を発表した(ニュース・リリース)。同製品は,2009年3月に発売した「DMX-WH1」( Tech-On! 関連記事1)に,Eye-Fiカード連動機能を追加したもの。撮影した静止画や動画を無線通信で,パソコンやWeb上の写真共有サービスなどに直接送信できるようにした。価格はオープンで,実売想定価格は5万5000円前後である。1万台限定で,6月19日から販売する。

 Eye-Fiカードとは,米Eye-Fi開発した無線LAN機能を内蔵したSDメモリー・カードである。「Eye-Fi Share 2GB」では写真を,「Eye-Fi Share Video 4GB」では写真に加えて動画のアップロードもできる( Tech-On! 関連記事2)。

 本製品は,「DMX-WH1」のファームウエアを変更することでEye-Fiカード連動機能を追加した。具体的には,カメラ本体でアクセス・ポイントを設定する機能と,電池残量かACアダプタ接続の有無によってデータの転送を自動的に停止する電源管理機能である。例えば,電池残量が残り約10%になった段階で転送をやめる。これにより,データ転送中に電池の電圧が低下し,データを破損してしまうといった問題を防ぐことができるという。電源管理機能を追加した背景には,データの転送中は電力消費量が大きくなるという課題があった。使用条件や転送するデータにより電力消費量は変わるが,「動画の無線転送は,撮影と同じくらい電力を消費する」(三洋電機デジタルシステムカンパニー DI事業部 DI企画部課長 藤田日出人氏)。

 Eye-Fiカード連動機能以外の性能は,従来機の「DMX-WH1」と同様である。付属の1900mAhのLiイオン2次電池で約200分の動画を撮影できる。1280×720画素のHD対応で,防水保護等級「JIS IPX5/IPX8」を実現した。水深3mで60分まで撮影が可能という。ビデオ・カメラとしての機能に特化しているため,静止画撮影時の画素数を110万画素に抑え,代わりに光学30倍ズームを搭載している。1/6型の約110万画素CMOSセンサーを採用している。