テンプスタッフ・テクノロジーが開発した「カーボンビジュアライザー」の概要
テンプスタッフ・テクノロジーが開発した「カーボンビジュアライザー」の概要
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 テンプスタッフ・テクノロジーは2009年5月から,企業や商品のCO2オフセット情報の見える化に貢献する,情報開示インフラサービス「カーボンビジュアライザー」の提供を開始する(図)。同サービスは,携帯電話機を活用し,商品の環境負荷や環境配慮活動の履歴を追跡できるもの。企業が導入すれば,環境省が2008年10月にカーボン・オフセット情報公開ガイドラインで示した各種データの公開が容易になると同時に,消費者にとっては商品の環境配慮履歴の確認が簡単になる。同社では,2010年3月末までにカーボン・オフセット実施企業50社との契約を目指す。

 カーボンビジュアライザーは,環境ベンチャーのウェイストボックス(本社名古屋市)が企画し,テンプスタッフ・テクノロジーが開発した。消費者が商品に記載された「QRコード」を携帯電話機から読み取り,テンプスタッフ・テクノロジーが運営するモバイルサイトにアクセスすることで,商品のCO2排出量やカーボン・オフセット情報を容易に確認できる。システムには,汎用性が高く,導入/運用コストを低く抑えられるSaaS形式を採用し,導入企業の負担を軽減する。企業の要望に応じ,システムのカスタマイズにも対応可能だ。

 なお,テンプスタッフ・テクノロジーでは2009年5月,環境関連ビジネスに特化した専門チームを立ち上げた。