エプソン販売とキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は,2009年6月から一部の家電量販店向け配送業務を共同で実施すると発表した。CO2排出量の削減と物流業務の効率化が狙い。両社はそれぞれ,首都圏と各主要都市に物流センターを構えているが,家庭用プリンタなど家電量販店向けの配送に関しては配送先や配送条件が一緒であることから,共同配送に切り替える。

 実際には,両社が利用する日本通運の配送網と情報セキュリティシステムを活用し,トラック積載率の向上と環境負荷の低減を図る。対象となる配送先は北海道札幌地区を皮切りに,東北地区,首都圏,近畿圏,中部地区,九州地区へと段階的に拡大していく。こうした取り組みにより,年間CO2排出量は両社合計で約26%削減できる見通し。

 なお,両社はこれまでにも,家庭用プリンタにおける使用済みインクカートリッジを回収する活動「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」などで協力体制を構築してきた。