LEDの構造とシリコーンの使われる個所
LEDの構造とシリコーンの使われる個所
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 信越化学工業は,ガス透過性を低減した高輝度LED向けシリコーン封止材料「ASPシリーズ」を開発した(ニュース・リリース)。主に液晶テレビのバックライト光源として搭載するLEDに向けて,サンプル出荷を開始する。

 ASPシリーズは,耐光性,耐熱性を維持したままシリコーンの欠点とされていたガス透過性を低減した。LEDの封止材料として従来から利用されるメチル系シリコーンの1/100,フェニル系シリコーンの1/10程度までガス透過性を抑えたという。この結果,空気中の酸素の透過を低減できるため,LEDチップ周辺部材の酸化腐食を防げるとする。 屈折率は1.57と高く,光の取り出し効率を向上できる。製品には,硬度55(ショアD)の「ASP-1010 A/B」と同65(デュロメータA)の「ASP-1020 A/B」の2品種を用意した。