図1 KDDIの2009年夏モデル
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図2 KDDI 代表取締役 社長兼会長の小野寺正氏
図2 KDDI 代表取締役 社長兼会長の小野寺正氏
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図3 HD動画の撮影機能を搭載する「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」(日立製作所製)
図3 HD動画の撮影機能を搭載する「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」(日立製作所製)
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図4 撮影したHDTV映像は端末側面に搭載するHDMI端子(Type C)を介してテレビで表示可能
図4 撮影したHDTV映像は端末側面に搭載するHDMI端子(Type C)を介してテレビで表示可能
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電子書籍の閲覧機能に重視した端末が「biblio」(東芝製)。19種類の辞書をインストール済みである
電子書籍の閲覧機能に重視した端末が「biblio」(東芝製)。19種類の辞書をインストール済みである
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図6 多結晶Si型太陽電池を筐体の背面部に搭載する「SOLAR PHONE SH002」(シャープ製)
図6 多結晶Si型太陽電池を筐体の背面部に搭載する「SOLAR PHONE SH002」(シャープ製)
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図7 「au Smart Sports」に特化した端末が「Sportio water beat」(シャープ製)
図7 「au Smart Sports」に特化した端末が「Sportio water beat」(シャープ製)
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 KDDIは2009年5月25日,auブランドの夏モデルとなる携帯電話機8機種を発表した(図1,ニュース・リリース1)。夏モデルのコンセプトとして“去年と違う夏”を掲げており,HDTV動画の撮影機能や電子書籍の閲覧機能を高めた端末を備えた端末などを投入する。「auのケータイを使うことで,お客様の利用価値が去年と違うものになるという思いを込めた」(図2,同社 代表取締役 社長兼会長の小野寺正氏)という。2009年5月29日から順次,販売を開始する予定。

 国内端末として初めてHD動画の撮影機能を搭載するのが,「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」(日立製作所製)である(図3)。1280×720画素で30フレーム/秒のHDTV動画が撮影可能であり,容量が8GバイトのmicroSDHCカードを用いた場合に最大4時間保存できるとする。撮影したHDTV映像は端末側面に搭載するHDMI端子(Type C)を介してテレビにも表示できる(図4)。microSDカード/microSDHCカードに保存した動画は,パソコンで保存・再生することも可能だ。このほか,日立製作所の薄型テレビ「Wooo」にHDMIケーブルで接続した際に,テレビのリモコンで携帯電話機に内蔵する動画や静止画を操作できる「Woooリンク」機能を備える。

 「本はケータイで読む時代」(KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ商品統括本部長の高橋誠氏)とのコンセプトの下,電子書籍の閲覧機能に重視した端末が「biblio」(東芝製)である(図5)。KDDIが手掛ける電子書籍サービス「EZブック」専用のビューアー「BOOK Player」や,液晶の階調を制御して隣の席からの覗き見を防止する機能などを備える(ニュース・リリース2)。ダウンロードした電子書籍の保存用に容量7Gバイトのメモリを内蔵し,約5000冊分の電子書籍を格納できるという。このほか,無線LANモジュールを搭載しており,月額525円でKDDIの無線LANサービス「Wi-Fi WIN」を利用できる(ニュース・リリース3)。

KDDIのソーラー・ケータイは6月発売

 多結晶Si型太陽電池を筐体の背面部に搭載するのは,シャープ製の「SOLAR PHONE SH002」である(図6)。2009年6月に発売を予定しており,2009年8月下旬以降に発売予定のソフトバンクモバイル向け端末「SOLAR HYBRID 936SH」に比べて市場投入時期は2カ月以上早い(Tech-On!の関連記事1)。「夏までに提供できるのはKDDIだけ」(同社の高橋氏)と自信をみせる。太陽電池セルの変換効率は非公開であるが,「約10分間の充電で,通話は約1分間,待ち受けは約2時間可能」(KDDIの説明員)とし,936SHとほぼ同等の機能を備える。このほか,電池容量を%で表示することで電池残量を具体的に把握できる「バッテリーメーター」を搭載する。

 KDDIのスポーツ連携サービス「au Smart Sports」に特化した端末が「Sportio water beat」(シャープ製)である(図7)。auブランドの2008年夏モデルとして投入された「Sportio」の後継モデルであり,今回新たに静電容量式のタッチ・パネルを用いた入力機能やワンセグ視聴機能,IPX5/IPX7相当の防水機能が追加された(Tech-On!の関連記事2)。

 このほか,防水機能とGSM機能による国際ローミングに対応したT002(東芝製)や,防水機能と耐衝撃性能を備えた「G’zOne CA002」(カシオ計算機製),ワンセグ機能を備えながら厚さ10.9mmを実現した「K002」,操作性を高めた「簡単ケータイ K003」(ともに京セラ製)が発表された。これら8機種に,既に発表済みの「iida」ブランドの4機種,法人向け端末の「E06SH」を加えた13機種が2009年夏モデルとして提供される。NTTドコモやソフトバンクモバイル向けの2009年夏モデルに比べて機種数はやや少ないが,「機種数ではなく,お客様のライフスタイルに合わせることが重要。自信を持って提供できる」(KDDIの高橋氏)とした。