米エネルギー省(DOE:Department of Energy)は,米国の次世代送電網計画である「スマートグリッド」で利用する標準規格について,ホームページ上で公開した(発表資料)。エネルギー省は,スマートグリッドにおいては,システム間の相互接続性が確保された標準規格が必要であると主張していた。

 今回発表したのは16種類の標準規格。名称は「Initial Smart Grid Interoperability Standards Framework, Release 1.0」。エネルギー省はこれらを「initial(初期版)」と位置づけており,今後さらに追加されるとみられる。

 盛り込まれた規格には,スマートメーターとインフラ網のデータのやりとりや,電力料金のリアルタイムの通知手法,変電所とフィーダー線におけるデバイス制御,送電網の各段階におけるデータのセキュリティ手法,宅内のホーム・オートメーション(HAN:home area network),スマートメーターと宅内機器の通信制御手法などがある。無線および電力線通信を利用する「ZigBee/HomePlug」のSmart Energy Profileなども盛り込まれている。