USB Implementers Forum議長のJeff Ravencraft氏は,USB 3.0開発者会議において,さらなる高速化の可能性について言及した(Tech-On!関連記事)。USB 3.0仕様は最大5Gビット/秒のデータ伝送速度であるが,その伝送プロトコルは,25Gビット/秒まで高速化することを想定して策定しているという。「プロトコル自体は,25Gビット/秒まで対応できる。もちろん,いつごろ高速化するかは未定である」(Ravencraft氏)。

 USB 3.0の5Gビット/秒という速度に関しては,策定当初から「今後5年の需要に対応するため」(Ravencraft氏)と語られていた。5Gビット/秒という速度は今後数年の需要には十分対応可能だが,いずれさらなる帯域が必要になるとの認識を示したものだ。USB-IFの想定から考えると,2012~2013年ころには,さらに高速のUSB仕様に関する議論が始まる可能性がありそうだ。