Androidケータイ「HT-03A」を発表するNTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏
Androidケータイ「HT-03A」を発表するNTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏
[画像のクリックで拡大表示]
QWERTY配列のソフトウエア・キーボード
QWERTY配列のソフトウエア・キーボード
[画像のクリックで拡大表示]
ひらがな入力用のソフトウエア・キーボード
ひらがな入力用のソフトウエア・キーボード
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTドコモは2009年5月19日,米Google, Inc.が開発した携帯情報端末向けプラットフォーム「Android」を日本で初めて搭載した携帯電話機「HT-03A」を発表した。台湾High Tech Computer Corp.(HTC)が開発したもの。発表会でドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏は「今回は台湾メーカーの製品だが,国内メーカーにもAndroid搭載携帯電話機を作ってもらいたい」と語った。

 米T-Mobile USA,Inc.のAndroid搭載携帯電話機「T-Mobile G1」と同様に,入力デバイスとしてタッチパネルとトラックボールを搭載する。ただし,文字入力用のキーは搭載しない。端末自体は,海外で発表済みの「HTC Magic」である。

 地磁気センサを内蔵しており,端末がどの方位を向いているかという情報をアプリケーションで利用できる。例えば,Googleマップのストリートビューで,端末の向きに応じた風景を表示できる。また,「ポケット羅針盤」という独自のアプリケーション・ソフトウエアをプリインストール。コンパスのように方位を表示したり,現在の時刻・場所で見ることができる星座を端末の向きに応じて表示するといったことができる。

 Androidにドコモ独自の改良を加えることはしておらず,Android標準の操作性を踏襲している。ソフトウエア配布プラットフォームもドコモでは用意せず,標準の「Androidマーケット」を用いる。日本語入力ソフトとして「iWnn IME」を搭載。QWERTY配列やひらがな入力用のソフトウエア・キーボードから文字を入力できる。iモードメールには対応しない。標準でGmailを利用でき,アカウントを登録することで通常のインターネット・メールも利用できる。iモードメールをパソコンで利用できる「iモード.net」には対応予定。

 外形寸法は113mm×56mm×14mmで,重さは約123g。3.2型ディスプレイと約320万画素のカメラを搭載。7.2Mビット/秒のデータ通信,無線LAN(IEEE802.11b/g),GPS,Bluetoothに対応する。