フラッシュ・メモリ専業メーカーの米Spansion Inc.は,2009年1月~3月期の業績を発表した(発表資料)。売上高は前年同期比30%減の3億9970万米ドル,営業損失は1億1570万米ドル,純損失は8920万米ドルだった。マクロ経済悪化の影響を受けて売り上げが大きく落ち込んだとする。売り上げ減に加え,期の前半に工場稼働率を抑えていたことで,利益率が下がった。なお,フラッシュ・メモリの平均販売価格は比較的堅調に推移したという。

 事業別にみると,「Consumer, Set Top Box and Industrial Division」(CSID)の売上高は前年同期比20%減の2億2000万米ドル,「Wireless Solutions Division」(WSD)の売上高は同41%減の1億7400万米ドルだった。同社はWSDに関して現在,さまざまな経営判断を検討中という(Tech-On!関連記事)。

 なお,Spansion社と日本法人はそれぞれ自国の破産法/会社更生法の適用を申請しており,米国一般会計原則(GAAP)上は売上高や利益に日本法人の業績を含めることができない。このため,今回の決算発表では非GAAPベースの数値を合わせて発表している。当記事中の数値はいずれもGAAPベースで,非GAAPベースに比べると売上高は-170万米ドル,営業損益が-580万米ドル,純損益が+2280万米ドルである。