米NPD Groupは米国時間2009年5月12日,米国家庭のDVDとBlu-ray Disc(BD)の利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,家庭における過去3カ月間のビデオ・コンテンツ関連支出のうち,DVDおよびBDのレンタルと購入費が全体の88%に達したという。

 米国の一般的な家庭は,ビデオのレンタルと購入に毎月平均25ドルを費やしている。そのうち「DVDの購入」が最も多く,63%を占めた。次いで「DVD/BDのレンタル」(18%),「ビデオ・オンデマンド」(9%),「BDの購入」(7%)などが続いた。一方,「デジタル映画のダウンロードや,オンライン・ストリーミング」は,わずか3%にとどまった。

 しかし,過去3カ月間の映画の視聴方法を尋ねると,インターネット接続をしている家庭のうち,9%が映画を「ストリーミング視聴」しており,昨年の5%から増加している。また,「ダウンロード・レンタル」という回答者は8%で,前年からほぼ倍増した。

 NPDエンターテインメント業界アナリストのRuss Crupnick氏は,「業界では,従来メディアの衰退を懸念する声も挙がっているが,家庭における映画の視聴はデジタル・ダウンロード形式より,従来のディスクの人気が高い。しかし,デジタルに関心を示すユーザーも徐々に増えており,両者がどのくらいの期間共存できるかは,予測が困難」とコメントした。

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