米NVIDIAは米国時間2009年5月7日,2010会計年度第1四半期(2009年2~4月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は6億6420万米ドルで,前年同期の12億米ドルからは42%減少したものの,前期比では38%増加した。GAAPベースの純損失は2億130万米ドル(1株当たり損失は0.37米ドル)。前年同期は純利益1億7680万米ドル(1株当たり利益は0.30米ドル),前期は純損失1億4770万米ドル(1株当たり損失は0.27米ドル)を計上していた。

 株式報酬費用や,株式公開買付けに関連した一時的な費用などを除いた非GAAPベースの純損失は4670万米ドル(1株当たり損失は0.09米ドル)。米メディア(CNET News)によると,アナリストの売上高予測平均は5億3440万米ドルだった。

 当期は,デスクトップ向け独立型GPU(グラフィックス処理ユニット)の市場シェア69%を獲得し,前期の63%から拡大した。また在庫の保有日数も,前期の144日間から64日間に短縮した。同社社長兼CEOのJen-Hsun Huang氏は,「コンピューティング分野では,GPUに依存するアプリケーションが急増している。次世代OSでは,GPUコンピューティングへの移行が加速するだろう」と述べた。