地図サービス「Virtual Earth」
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写真から3次元モデルを生成する技術「Photosynth」
写真から3次元モデルを生成する技術「Photosynth」
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 米Microsoftは,写真から3次元(3D)モデルを生成する技術「Photosynth」のアップデートを米国時間2009年5月7日に発表した。同技術は,同社の地図サービス「Virtual Earth」との統合を通じて商用利用できるようになった。

 Photosynthは,複数のデジタル画像を分析してつなぎ合わせることで3Dモデルを生成する技術。これらの3Dモデルは,Webブラウザ・プラグイン「Silverlight」を使ってWindowsのほか複数のプラットフォーム上で閲覧できる。

 今回,3D表示が可能なVirtual EarthにPhotosynthを統合することで,場所や製品,ホテルや住宅などの詳細な3Dモデルを作成できるようになる。「Virtual Earthパートナは,Photosynthの統合機能と,先ごろ追加したSilverlight APIにより,複数のプラットフォーム上で3Dモデルを共有・閲覧するためのツールを得た」と同社は説明している。

 Photosynthの商用版では,PhotosynthのWebサイトにおける3Dモデルの公開/非公開を選択することで,共有方法などを設定できる。また,重要な画像をハイライト表示する機能を追加したほか,操作方法についても改良を加えた。

 具体的な用途としては,不動産業者が販売住宅の外観や内部の画像をインタラクティブな操作を通じて提供したり,観光関連業者がホテルやリゾートの3Dビューを提供したりすることが想定されている。また,企業が保険のリスク評価やクレーム処理などを目的として,非公開の3Dモデルを社内で利用することなどもできるとしている。

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