セイコーエプソンは,2008年度(2008年4月~2009年3月)の業績予想を下方修正した。売上高は2009年3月に発表した前回予想を156億円下回る1兆1224億円とする。営業損益は,前回予想では60億円の黒字を見込んでいたが15億円の赤字に修正した。純損失は前回予想より113億円拡大して1113億円を見込む。

 売上高の下方修正は主に,日米におけるプリンター本体の売り上げが想定を下回ったこと,プリンター関連の消耗品の需要が特に欧州やアジアで落ち込んだことによるものという。営業損益の下方修正もこれに伴うものとエプソンは説明する。電子デバイス事業ではコスト削減の進捗により赤字が前回予想比で38億円縮減したが,プリンターなどを扱う情報関連機器事業で利益が109億円減った。純損益の下方修正は,営業損益の悪化に加え,電子デバイス事業における減損損失がふくらんだためという。