日スウェーデン合弁Sony Ericsson Mobile Communications AB.の2009年第1四半期(1月~3月)決算は前年同期比36%の減収となり,赤字がふくらんだ(発表資料日本語訳:PDF)。売上高は17億3600万ユーロ,営業損失が3億6900万ユーロ,純損失は2億9300万ユーロとなった。同社は2008年第2四半期に営業損益が赤字となり,以降4四半期続けて赤字幅が拡大している。

 携帯電話機の販売台数は前年同期比35%減の1450万台だった。平均販売単価は120ユーロで,前年同期の121ユーロからわずかに低下した。同社推定の市場シェアは前期から2ポイント低下して約6%となった。

 業績の悪化を受けてSony Ericsson社は,追加のコスト削減策を実施すると発表した。全世界で従業員2000人を削減するなどして年間4億ユーロのコスト削減を目指す。2010年半ばまでに完了する計画という。

 同社は2009年上期中に,従業員2000人の削減など年間3億ユーロのコスト削減策を実施するとしていたが,この施策は第1四半期中に完了したとする。さらに2009年1月,営業費用の低減など年間1億8000万ユーロのコスト削減策を発表,2009年末までに完了するとしていた(Tech-On!関連記事)。これらの構造改革費用は合計で3億ユーロ以内になる見通しで,今回発表分はこれとは別に2億ユーロを見込む。