AV機器の購入直後満足度ランキング
AV機器の購入直後満足度ランキング
[画像のクリックで拡大表示]

 調査会社のジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は,2008年における主要家電製品の購入直後の満足度調査の結果を発表した(発表資料)。製品のカテゴリ別に,それぞれの製品の満足度を採点し,順位をつけている。

 同社によれば,製品購入直後に高い満足度を獲得することが,長期間使用した場合にも全体的な満足度を引き上げ,最終的にはメーカーへのロイヤリティにつながるという。今回の調査では,購入から1カ月以内の満足度を「購入直後満足度」として,「デザイン」「操作性」「機能」「価格対価値」の4つの側面から算出した。

 全体的に見ると,消費者が購入プロセスで形成したイメージを,使用後にきちんと再現している製品が高い得点を獲得したという。購入前の製品に対する期待と,実際の使用結果に乖離が少ない製品ほど,購入直後満足度が高くなることが明らかになった,とGfK Japanは説明している。

 製品カテゴリ別に見ると,それぞれのカテゴリにおいて,「機能」満足度の高い製品が上位にランキングされる傾向が見られた。「機能」満足度の高い製品は,独自機能が消費者に受け入れられていることが特徴という。その代表的な製品は,Blu-ray録画機で首位となったソニーの「BDZ-A70」や,デジタル・ビデオ・カメラで首位のキヤノン「iVIS HF10」,掃除機で首位となったパナソニックの「MC-P800W」など。BDZ-A70では,ソニーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」や「ウォークマン」に映像を転送できる機能,iVIS HF10では内蔵フラッシュ・メモリ,MC-P800Wでは「ゴミセンサー」といった独自の機能が,満足度を高めたという。

 携帯電話機で首位に立ったのは,米Apple Inc.の「iPhone 3G 16GB」。同製品では,「デザイン」「操作性」に対する満足度に加え,「まったく違う価値観が味わえる」「iPhoneであることが満足」といった,所有すること自体への満足感が,購入直後満足度を押し上げた。さらに,アプリケーションの拡張性といったiPhone独自の機能を評価する声も見られたという。

 薄型テレビでは,「デザイン」満足度が,購入直後満足度に大きく影響するという。首位に立ったのはシャープの液晶テレビ「LC-37DS5」で,デザインに対する満足度が他製品を大きく引き離した。「パネル・デザインと色が良い」「画面がきれい,デザインが他社にはない」といった評価が寄せられたとする。2位のソニーの液晶テレビ「KDL-40V1」も,「デザイン」と「操作性」に対する評価が高かったという。