今回のボード インベンチュアのデータ。
今回のボード インベンチュアのデータ。
[画像のクリックで拡大表示]
今回のボードを使った接続例 インベンチュアのデータ。
今回のボードを使った接続例 インベンチュアのデータ。
[画像のクリックで拡大表示]

 インベンチュアは,仮想LAN技術の「ExpEther」の基盤となるブリッジ・ボード「PTFNavi2-XFP」を発売した(ニュース・リリース:PDF)。ExpEtherはPCI ExpressをEthernetに延長する仮想化技術で,NECが開発した。

 ExpEtherでは,PCI ExpressのTLP(transaction layer packet)をカプセル化して,Ethernet(IEEE 802.1Q Tag VLAN形式)に転送できる。PCI Expressのマザー・ボードやI/Oカードを,Ethernetを介して自由に構成可能になるという。これで,例えば,PCI Expressの機能の接続距離が,Ethernet使用して延長できる。

 今回のPTFNavi2-XFPは,PCI Express GEN2と10Gビット/秒のEthernetのインタフェースを備えたブリッジ・ボードである。これを使って,最大三つのダウン・ストリーム・ポートを持つPCI Expressスイッチと同等の構成をExpEther技術に置き換えることができるという。

 PCI Expressのルートとエンド・ポイントのそれぞれにこのボードを接続し,2枚のボード間をLayer 2スイッチなどのEthernetでつなぐと,既存のOS やデバイス・ドライバの変更なしに,全体がPCI Expressのシステムとして動作可能になる,という。

 今回のボードは,最大でPCI Expressの×8レーンの構成が可能である。XFPトランシーバ2個を標準で備えており,2系統の10Gビット/秒のEthernetを光接続で実現できる。

 PTFNavi2-XFPボード単体の価格は98万5000円(税抜き)。同ボード2枚やデバグ機構などからなる「ExpEther スタートアップ評価セット」は198万円(同)となっている。