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2000万画素で撮っても実は500万画素相当,一眼のミラー・ショックを簡便に測定

2009/04/10 13:57
大槻 智洋=日経エレクトロニクス
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図1 ミラーまたはシャッター振動の測定結果(フルサイズの撮像素子を搭載したカメラAの場合)。「ミラーアップ遅延あり」とは,ミラーアップ後に間をおいてミラー・ショックによる振動を排除することを意味する。撮影条件は次の通り。手ブレ補正をオフ,重さ3kg弱のカーボン製三脚を使用,レンズ焦点距離200mm,撮影距離3.3m,シャッター速度0.2秒,シャッターリモコン使用,単写モードで50枚ほど撮影。
図1 ミラーまたはシャッター振動の測定結果(フルサイズの撮像素子を搭載したカメラAの場合)。「ミラーアップ遅延あり」とは,ミラーアップ後に間をおいてミラー・ショックによる振動を排除することを意味する。撮影条件は次の通り。手ブレ補正をオフ,重さ3kg弱のカーボン製三脚を使用,レンズ焦点距離200mm,撮影距離3.3m,シャッター速度0.2秒,シャッターリモコン使用,単写モードで50枚ほど撮影。
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図2 ミラーまたはシャッター振動の測定結果(フルサイズの撮像素子を搭載したカメラBの場合)。撮影条件は図1に同じ。
図2 ミラーまたはシャッター振動の測定結果(フルサイズの撮像素子を搭載したカメラBの場合)。撮影条件は図1に同じ。
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図3 軽量タイプの三脚を使用したときのシャッター時の振動測定。重さ約1.5kgのカーボン製三脚,他は図1と同条件。
図3 軽量タイプの三脚を使用したときのシャッター時の振動測定。重さ約1.5kgのカーボン製三脚,他は図1と同条件。
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図4 三脚の設置方向の違いによる比較。ミラーアップなし,撮影条件は図1に同じ。
図4 三脚の設置方向の違いによる比較。ミラーアップなし,撮影条件は図1に同じ。
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図5 三脚使用時において手ブレ補正をONにしたときの影響。カメラ機種Bを使用,ミラーアップなし,ほかは図1と同条件。
図5 三脚使用時において手ブレ補正をONにしたときの影響。カメラ機種Bを使用,ミラーアップなし,ほかは図1と同条件。
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図6 2009年3月26〜29日に開催されたPIE2009における西研究室らのブースの様子。
図6 2009年3月26〜29日に開催されたPIE2009における西研究室らのブースの様子。
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 デジタル一眼レフを巡る,ある問題をご存じだろうか。それは,本体内に内蔵したミラーやシャッターがカメラを揺らし,画質を劣化させるという問題である。カメラ・メーカーや一部愛好家はこれを認識していたが,これまでは「どの程度深刻な(軽微な)問題なのかが分からない」とされていた。

 この状況を変える測定ツールが登場した。開発したのは,簡便で的確な手ブレ補正効果の測定法を生み出した電気通信大学の西研究室谷電機工業である(関連記事123)。

 ツールを用いた測定結果は次の通り。
 まずミラー・ショック(ミラーの跳ね上がりによる振動)について,ある一眼レフでは,解像度が実質的に1/4以下に低下した(図1,2)。

 次にミラー・ショックを避けるため,ミラーアップ後に間をおいて撮影した場合でも,シャッターによる振動が残ることを確認した(図1,2)。

 さらに,西研究室らは,より軽量な三脚(約1.5kg)を用いた場合に,大幅にブレが増大することや三脚の設置方向による違いなども定量的に調べた(図3,4)。「三脚を含むカメラ全体の振動を抑えることにも気を配らないと,高画素化を進めても意味がない」(電気通信大学の西一樹氏)。

 以上はカメラやレンズのマニュアルが薦めるように「三脚使用時には手ブレ補正をオフ」にして測定したが,念のため手ブレ補正をオンにして測ってみたところ,やはりブレが大きくなることを,西研究室らは複数のカメラで確認した(図5)。

 ミラーやシャッターに起因する振動の測定が可能になったのは,手ブレ補正の測定に用いていたLEDディスプレイを改良したため。これにより西研究室らは,時間分解能を高めてブレの軌跡を検出し,定量化した。この測定ツールは,撮影画像から直接,各種振動を測定し定量評価できる。「手ブレだけでなく三脚を含む各種振動をトータルに評価する手段として,本測定ツールを利用してもらいたい」(西氏)。

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